スナフちゃんブログ

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あたし30過ぎのおっさんだけど、痴漢が話題になってるから昔痴漢に遭った時の話しする

ここ数日、痴漢を疑われて線路に逃げた男性が、電車に轢かれて亡くなった事件が話題になっているそうですね。

 

ネット上でその話題を見た時に、ふと

「あっ、僕自身も痴漢に遭ったことがあるぞ!」

というのを思い出したので、その時のことを書いてみようと思いました。

 

なんでこんなことを書こうと思ったのかというと、女性の方は自分が痴漢に遭った恐怖体験なんてわざわざ公の目に晒される場所には書かないし書けないと思ったからです。

なので、男の僕が「代わりに」と言うのがおこがましいのは重々承知の上で、少しでも痴漢という卑劣な行為の、被害者側の恐怖というものを知っていただきたいと思った次第でございます。

 

それでは早速始めて行きましょう。

 

 

※このお話は冤罪云々などは抜きにした話なので、あらかじめご了承ください

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それは僕が20歳の時の出来事でした。

 

当時の僕は都内の美容学校の夜間部に通う美容学生でした。

他の専門学校は知りませんが、僕が通っていた学校の夜間部は、授業開始が17時なので、僕も含め夜間部の学生たちは、朝から授業開始前までの時間にかけて、何かしらのアルバイトをしている人が多かったです。

 

僕はその時、渋谷のTSU○AYAのブックフロアで週4〜5日、10時〜16時くらいの時間帯にバイトをしていて、その日もいつものように、朝10時からのシフトが入っていたので、渋谷に向かっていたんです。

9時台に品川から、通勤ピークは過ぎたけどまだ少し混み合っている山手線に乗って、渋谷までの約10分程度電車に揺られていたんですね。

当時はスマホもないですし、ガラケーでやることも無かったので、電車の中ではいつもだいたい、目を閉じて考え事をしていました。

 

その日もいつもと同じように、電車の前の方の車両に乗って、座席の前あたりでつり革につかまって目を閉じて考え事をしていました。

 

異変があったのは、目黒を過ぎたあたりだったと思います。

なんか股間のあたりに妙な違和感を感じたんです。

びっくりして目をあけたんですが、その時は股間のあたりには特に異変はありませんでした。

 

違和感っていうのは例えるなら、虫が這っているような不快感とでも言うんでしょうかね。

一瞬なんですけど、なんかくすぐったいような何かが這ってるような気持ち悪い感覚を股間に感じたわけです。

その日はデニムを履いていましたし、「虫が股間に止まって歩き回ったくらいでこんな感触感じないよな」と、不思議に思いつつも、気のせいだということにして、また目を閉じました。

 

それから間も無く電車が恵比寿についたんですけど、恵比寿を発車した後くらいで、また股間のあたりに違和感を感じたんですね。

 

今度はさっきよりもはっきりと気持ち悪い感触を感じました。

で、スグに「バッ!」て目を開けたら、あるんですよ……

 

 

左から僕の股間のあたりに伸びる、しわくちゃで爪の黒ずんだ小汚いおっさんの手が!

 

 

最初見たとき、本当に一瞬何が起こっているか理解できなかったです。

 

で、1、2秒くらいの間に段々と頭の中が冷静になってきて、3秒目くらいでやっと気づいたんです。

 

「あっ、これ痴漢に遭ってる!?」

 

 

ここでちょっと想像してみてほしいんですけど、

 

あなたが電車という密室内に居る時に、自分の股間とか性器のすぐ近くに、見知らぬ人間の手があったらどう思いますか?

 

これね、想像するとわかると思うんですけど、めちゃくちゃ怖いんですよ。

 

それまでは正直僕自身も、

「痴漢なんて、もし遭遇したら手をつねって「この人痴漢です」って大声挙げたらええやん」

くらいに思ってたんです。

 

でもね、全く予想していない時に遭遇する痴漢って、本当に本当に怖いの。

何が怖いかって、僕自身の件で例を挙げると、

 

  • 自分の知らない人間が、自分の局部などの大事な部分に触れていると言う気持ち悪さ
  • 相手がどんな人間か分からないし、電車という逃げ場のない場所で起こった事のため、対処を間違えた時に何をされるか分からない恐ろしさ
  • 仮に対処したとしても、その際に「自分が痴漢にあっていた」「辱められていた」と言うことを周りの人に知られる恥ずかしさ

 

という感じ。

怖いし恥ずかしいしで、もう本当に最悪なんですよ痴漢て。

 

 

で、続きですが、5秒目くらいで自分が痴漢にあっている事実を認識したので、まず自分に痴漢をしている相手の顔を確認しようと思ったんです。

 

この時もまた恐怖なんですよ。

自分に対して、悪意を持って触れてくる人間の顔なんて、正直見たくないんですよ。

だってもしニヤニヤ笑っていたりしてるいかにもサイコパスみたいなのに触られてたら泣きたくなりません?

 

そんなことを考えつつ意を決して手の持ち主の方見ると、ホームレス一歩手前みたいなヨレヨレの服のヤバい目つきしたおじさんが居たんです。

ちなみにヤバい目つきというのは、

 

 

このキングクリムゾンのCDジャケットみたいな感じ。

 

本当にこれ、誇張でもなんでもなくこんな感じでした。

体は正面向いてるんですけど、僕の股間に手を伸ばして、その手を見ながらはぁはぁ荒い吐息を吐き出してたんです。

  

再現するとこんな感じですね

 

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※恐怖を和らげるためファンシーなエフェクトを使用しております

 

僕は身長180cmくらいあるんですけど、そのおじさんは僕よりもだいぶ小柄で170ないくらいだったと思います。

で、見た感じ年も50過ぎくらいでそんなにガタイも良くなかったので、もし殴り合いになれば、僕が勝つ自信はもちろんありました。

でも、さっきも言った通りこの瞬間て、頭の中が「得体の知れない人間に気持ち悪い行為をされている」という恐怖心でいっぱいなわけなんです。

 

言うなれば痴漢というのは、

 

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ジャバザハットみたいなもんなんです。

どこの誰かもよく分からない、ジャバザハットみたいな得体の知らない生き物に、自分の大事なとこ触られているようなもんなんです。

例えそれが人の形をしてようと、単純に気持ち悪くて憎くて、嫌悪感のある対象でしかないってことなんです。

 

こんなのが自分に対して悪意を持ってすぐ近くにいるとしたら、皆さんは立ち向かえそうでしょうか?

僕は、残念ながら怖くて怖くて立ち向かうことができませんでした。

 

 

というわけで、得体の知れないキングクリムゾンみたいなおっさんに、股間を弄られた僕は、何とかこの状況から逃れようとつり革を離してその場を離れました。

 

離れればなんとかなるだろう」「降りる駅も違うだろうし、さすがに追ってはこないだろう」と思ったので、人をかき分けて隣の車両に移ったんです。

何とか隣の車両に辿り着いて、「これで後は渋谷に着いたら降りるだけだ、災難な目に遭ったなぁ」くらいに思っていたんです。

 

 

でもこれが甘い考えだったことには、すぐ後で気づかされました。

 

 

電車が渋谷駅に着いたので、僕は人の流れに合わせて電車を降りました。

ホームが人でいっぱいだったので、ちょっと落ち着くまでゆっくりと歩いていると、隣になんか嫌な気配を感じたんです。

歩きながらゆっくりと隣を見ると、

 

居るんですよ、キングクリムゾンが!

 

電車の中と同様に、おじさんがキングクリムゾンのジャケットのような表情で、僕の股間のあたりを眺めてるんですよ……。

 

キングクリムゾンのおじさんは、僕が気づいたことに気づくと、なんと表現したら良いのか「ベチャァァ」って感じのものすごく粘着質で生理的に不愉快な笑みを浮かべたんです。 

その気持ち悪い笑みを見た瞬間、恐怖で叫びそうになりましたよね。

例えるならホラーゲームで、生理的に無理なタイプのビジュアルの敵が曲がり角から突然現れるってやつを、リアルで体験したような気分でした。

 

この時はもう本当に怖くて怖くて、笑った瞬間のおじさんが人間ではなく化け物のように見えて、命の危機すら感じたくらいだったんです。

 

その後は半狂乱みたいな感じでその場を走って離れて、ホーム中程にある駅員室に駆け込んで事なきを得たというわけです。

 

ちなみに、駅員室に行った後の話ですが、駅員さんに

「すいません!さっき痴漢に遭ったんです!電車に乗ってて!で、渋谷で降りたらそのおじさんがすぐ近くにいて……」

みたいなことをまくし立てたところ、

えっ?あなたが痴漢に遭ったの?冗談でしょ?

みたいな顔をされたのがめちゃくちゃ悲しかったですね。

 

いや、分かるんですよ?

そりゃあ180越えた大柄な男が駅員室に入ってくるなり「痴漢に遭いました!」なんて言い出したらね、そりゃあ僕だって「その顔で冗談を言うのはやめろ」って思いますからね。

 

あと、駅員室の中には僕の他に数人の乗客がいたのですが、その人達が、「僕が痴漢に遭った」というのを聞いた時の、珍しい物を見るような視線も僕は一生忘れることができないと思います。

 

その後、駅員さんは「とりあえず、駅員を呼んでホームに怪しい人間が居ないか巡回させます」みたいなことを言っていた気がしますが、気が動転していたためかあまり覚えていません 

 

結局、5分ほど駅員室にいましたが、バイトの始まる時間が迫ってきていたのと、遅刻の言い訳が「痴漢に遭ったので遅れます」なのは男の僕からするとしづらいなぁと思ったので、駅員さんにお礼とこれからバイトがある旨を伝えて、バイト先まで走りましたとさ。

 

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以上が僕の痴漢体験ですが、いかがでしたでしょうか?

 

僕にとっては今思い出しても少し震えるくらいの恐怖体験でしたが、この体験によって人一倍女性に優しくなれた気がするので、結果としては良かったなとポジティブに捉えています。

 

ただ、当たり前のことを言わせていただくと、痴漢というのは最高に下劣で卑怯な性犯罪です。

そして、「痴漢に遭った恐怖」というのは、実際に痴漢に遭遇した人間にしかわかりません

 

なので、ネット上で議論をするのは良いのですが、その際に少しでも「実際に痴漢に遭った人の痛みや恐怖」といったものを頭の片隅に置いた上で、持論を展開してくれると嬉しいな、というのが僕の願いです。

 

長くなりましたが、ここまでお読みいただいた方はありがとうございました。

 

 

 

 

書いた人:スナフ

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